
一言で言うと、
豊橋市は、エリアによって地震の揺れや液状化・浸水・津波のリスクが変わります。
伊勢湾台風では、安政東海地震の津波被害後の沿岸集団移転の効果もあり被害が軽減されたとされますが、名古屋港で観測史上最高潮位T.P.3.89mを記録した超大型台風でした。豊川の戦後最大洪水は昭和44年(1969年)8月洪水とされます。
津波の想定があるエリアなので、避難場所・避難タワーの位置もあわせて確認しておくと安心です。
豊橋市の防災リスク早見表
各市区の公式ハザードマップが示す想定区分をもとにした5段階表示です。同じ市区内でもエリアによって差があるので、目安としてご覧ください。
豊橋市の地形と成り立ち
豊橋市は渥美半島の付け根、豊橋平野上に市域が広がります。南部は高師原・天伯原と呼ばれる台地で、南に向かって緩やかに隆起し、天伯原台地南側は太平洋に面する海食崖(標高約70m)となります。北・東部は弓張山地を境に静岡県と接します。
南部太平洋岸は前浜・後浜が発達した砂浜(表浜海岸)、三河湾沿岸には神野新田など大規模埋立地・三河港を擁する臨海工業地域があり、三河湾・太平洋の両方に面する複雑な沿岸地形です。
▲ 豊橋市周辺の空中写真。エリアによる地形の違いが見てとれます。 地図はドラッグ・ズームで動かせます。出典:国土地理院「地理院地図」
過去の災害に学ぶ
伊勢湾台風では、安政東海地震の津波被害後の沿岸集団移転の効果もあり被害が軽減されたとされますが、名古屋港で観測史上最高潮位T.P.3.89mを記録した超大型台風でした。豊川の戦後最大洪水は昭和44年(1969年)8月洪水とされます。
南海トラフ地震の最新想定(令和8年6月改定)では、三河湾側で「過去地震最大モデル」最大津波高2.7m、「理論上最大モデル」2.9m、最短到達時間76分とされます。太平洋側(表浜)は開折谷を中心に津波が浸入すると推測されますが、具体的な最大津波高の数値は今回確認できていません。
※参考:豊橋市 防災マップ(ハザードマップ)総合。数字は各種資料をもとにしたもので、資料により多少の幅があります。
豊橋市のハザードマップの見方
豊橋市は、洪水・内水・ため池・高潮・津波・土砂災害・火山の各ハザードマップを公開しており、土砂災害警戒区域は市内65箇所(芦原・石巻・飯村・大崎・多米など)にのぼります。GISシステム「ちずみる豊橋」でも閲覧できます。
南部沿岸部(神野新田・三河港周辺の埋立地、表浜沿岸)は津波・高潮・液状化の複合リスクが高いとされ、北・東部の弓張山地周辺や多米・石巻など丘陵部は土砂災害警戒区域が分布します。豊川沿いの低地は洪水リスクも重なります。
浸水のふかさや液状化・津波のしやすさはエリアで変わるので、気になる物件の番地で、実際のマップを開いて確認しておくと安心です。
▲ 豊橋市周辺の洪水・内水の浸水想定(想定最大規模)を表示しています。地図はドラッグやズームで動かせます。 左の「災害種別で選択」から高潮・津波・土砂災害・地形分類にも切り替えられます。
出典:国土地理院「重ねるハザードマップ」
※参考:豊橋市 防災マップ(ハザードマップ)総合/標高は地理院地図で確認できます。
豊橋市で住む・引っ越すときのチェックリスト
最後に、豊橋市で住まいを選ぶ・引っ越すときに確認しておきたいことをまとめます。
🗺 番地単位でハザードマップを確認する
台地か、低地・埋立地かで、地震の揺れや液状化・浸水のリスクが変わります。
市区の水害・液状化・津波ハザードマップを、気になる物件の番地で確認しておくと安心です。
📋 重要事項説明で地盤・水害の説明を聞く
不動産取引では、水害ハザードマップや液状化・地震の情報が説明されます。
流し聞きせず、物件の位置をその場で一緒に確認しておくと安心です。
🏠 心配なら地盤調査・対策履歴を確認する
個々の宅地の地盤や対策の履歴は、公開マップだけでは分かりません。
気になる場合は、地盤調査の報告や造成・対策の履歴を確認しておくと安心です。
豊橋市で備えたい防災グッズ
🎒 最低限そろえておきたい防災グッズ
目安は「1人あたり最低3日分(できれば1週間)」です。まだ何もそろえていない人は、まずここから。
※乳児のミルク・おむつ、持病の薬など、家族構成に合わせて調整を。備蓄は定期的に賞味期限をチェック。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」/内閣府防災「災害に備えて」(水の「1人1日3L」は農林水産省、携帯トイレの回数目安は神奈川県による)
愛知すまいラボおすすめ|まず備えたい防災3点
大地震や台風で断水・停電が広い範囲におよぶときには、「①持ち出し一式 ②水で作れる食料 ③電源」の3つを先に押さえておくと安心です。
[PR]各商品の価格・在庫・内容・保存年数は時期や販売元により変わります。詳しくは各公式ページ・Amazonの商品ページでご確認ください。
まとめ|豊橋市の防災は「自分の番地」で確認する

豊橋市は、台地か沿岸の低地かでリスクが変わる街です。
だからこそ、住む場所を決める前に、市区のハザードマップで「自分が住む番地」がどんな地形かを確認しておくことが、いちばん確実な備えになります。